やはり起こった「イヴァンカ」商標出願ラッシュ

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想定内とは言えども・・・やはり起こった「イヴァンカ」商標出願ラッシュ

ドナルド・トランプ氏の米国大統領就任に伴い、世界中から注目を浴びている娘のイヴァンカ・トランプ氏。アパレル事業などを手がける実業家でもあるが、このほど米国の一部百貨店での商品取扱停止など様々な報道がされている。しかしそんなことなどお構いなし、中国企業は虎視眈々と「イヴァンカ」商標を狙っている。

 

2017年2月23日付の毎日経済新聞によると、イヴァンカと同じ音となる中国語の「伊万卡」だけで既に出願件数は227件。指定商品もおむつやら化粧品やら醤油やらカーテンやらと実に多岐に渡っている。当然のことながら、これと類似する商標や英語の「Ivanka」及びこれに類似する商標の出願も数知れない。出願人も個人・法人が入り乱れており、北京の某企業にいたっては複数の区分にわたり55件もの商標出願を行っている。ただ、いずれの商標も現在審査中であるため、今後登録されるか否かは不透明だ。

 

専門家はこの動向をどのように見ているのであろうか?中国国内の弁護士によると、外国人の人名が中国で著名でなく、商標が人名と確定できない場合は、顕著性があるものとして登録される可能性があるという。しかし、イヴァンカ・トランプ氏の場合は米国現大統領の娘として中国で知られた存在であり、また最高人民法院が今年1月に公布したばかりの≪商標権の権利付与と権利確認の行政事件審理に係る若干の問題についての規定≫によると、政治・経済・文化・宗教・民族などの分野における有名な人物の氏名等を商標登録出願することは、商標法第10条第1項第(八)号に規定される「その他の良くない影響」に属するとみなされるため、イヴァンカ氏が異議を唱えた場合、商標登録が認められる可能性は低いのではないかと私見を語っている。

 

因みに商標登録のみでなく企業の名称として「伊万卡」を使用する例も急増し、2016年11月以降、企業名に「伊万卡」を含む企業が30社以上登録されているとのことである。

 

(日本アイアール A・U)

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