2015年(4~6月)の中国商標ニュースです。

MENU

「フェレロ・ロシェ」の立体商標を模倣して罰金190万元

2015/5/14

 

 上海工商局の発表によると、上海キンシコウ食品株式会社は、イタリアのフェレロ・ロシェ社(FERRERO ROCHER)の承認を受けずに、その立体商標を無断で模倣したとして、侵害行為の即時停止、侵害商品の没収と1,936,874.85元の罰金を命じられた。これは上海で審決された史上初の立体商標権侵害事件であり、近年の上海では最大の罰金額となった商標権侵害事件である。
 上海キンシコウ社は2013年11月から「巧斐羅ヘーゼルナッツウエハースチョコレート」を生産している。その形は「金色褶曲銀紙の球形包装+頂部には白い生地にハート状のレッテル+コーヒー色のコルクベース」となっているが、フェレロ・ロシェ社の「金色褶曲の銀紙球形包装+頂部には白い生地に楕円状のレッテル+コーヒー色のコルクベース」によく似ており、公衆に誤認させやすい。浦東新区市場監督管理局は、当事者の上記行為が商標侵害行為に該当すると判断した。摘発されるまで、キンシコウ社は延べ22,667箱の侵害チョコレートを販売し、23箱の在庫を有しており、不法経営額は4,304,166.34元に達した。
 立体商標は、立体的な標識や、商品の全体的な形または商品の実体包装物など立体的なイメージで表す商標である。海外では立体商標が数多くあるが、上海ではほとんど見受けられない。上海市工商局商標処の林処長は立体商標について、以下のように説明している。
 立体商標と認められるには、「顕著性」が必要不可欠である。換言すれば、製品の属性以外の新しい視覚的なイメージを与えなければならない。社会公衆は商標を見れば自然とそれに対応する商品を連想できなければならない。一方、多くの商品の外部包装そのものが潜在的な立体商標になるが、企業はその意識が薄く、頻繁に包装を変えており、なかなか定着しない。製品と包装との関連性が社会公衆に浸透しなければ、出願に必要な顕著性も形成されない。


中国商標専門サイトのトップページへ