これで分かる!中国語ネーミングの極意(第4回)
Q.日本にも店舗を有するこれらのコーヒーチェーン、皆さんは中国語名から全部当てられますか?
(中国語漢字を日本語漢字に置き換えています)
- 初級: 星巴克
- 中級: 塔利
- 上級: 世家蘭鐸
寒さがピークを迎えている今日この頃、冷え切った体を芯から温めたいとコーヒーショップ等に駆け込む人も多いのではないでしょうか。
近年は中国でも外資系コーヒーチェーンの進出が進んでおり、日本には上陸していないチェーンも見られるほど。そんな中から、日本人もよく知っているコーヒーチェーンの中国語名を取り上げてみました。
初級: 星巴克
これは想像力がものを言う感じですね。「意味」と「音」を明確に分けて組み合わせた代表的なネーミングかと思います。
実はこれを当てるのはそれほど簡単ではないのですが、中国での店舗数が多く、町並みの写真などにもこの看板が写っていることがあるので、ヒントが多いということで初級としました。
「星」がつく有名チェーンと言えば・・・どこでしょうか?
中級: 塔利
「塔利」は日本語と中国語でかなり発音が似ています。
この漢字を繰り返して読んでいるうちに、あのお店が何となく思い浮かんでくるかも・・・。
上級: 世家蘭鐸
これは筆者も初めて見たときはさっぱり分かりませんでした。
元々の店名はイタリア語で、人名とメーカー名を組み合わせたものですが、この中国語名を見ると、「音」でもなく「意味」でもなく、中国向けに一から新しいネーミングをしたのではと想像させられます。
ちなみに、「世家」は名門の家柄、「鐸」は春秋時代や漢の時代によく使われていた青銅の鈴を指す言葉で、「蘭」は言うまでもなく花の名前。全体的に高級感があり、さらに中国のトラディショナルな雰囲気も意識した味のあるネーミングのように思われます。
1 スターバックス(星巴克:シンバークー)
2 タリーズ(塔利:ターリー)
3 セガフレード・ザネッティ(世家兰铎:シージャーランドゥオ)
でした。
(日本アイアール A・U)
【クイズで学ぶ連載コラム】これで分かる!中国語ネーミングの極意はこちらです。
① ハンバーガー編
② 「双十一」編
③ 外資系ブランド編
④ コーヒーチェーン編
⑤ スポーツブランド編
⑥ ウォータースポーツ編
⑦ 民泊サービス”AIRBNB”編